その子
その子は笑顔で
女の子らしくも あり、
女の子らしくなくもあり、
中性的というか、
セックスとかジェンダーとか感じさせない。
そんな枠にはめるべきではなくて、
ただ、その子は、にんげんなのだ。
その子はなにかを見つめている。
こちらをそっと、のぞきこむこともあれば、
どこか遠くを、誰にも見えない遠い世界を夢見ることもある。
ふわりと振り返って笑うその表情を、
急に翳らせて
うつむいた眼に睫毛が長い。
いぢわるを云うかと思えば
泣き出したりして
でも
考え事をするときは
いつまでも
表情というものなど世界に存在しないと思わせるほど
穏やかな無表情。
その眼には何が映るの、
ある日突然差し伸べられた気まぐれな手。
その手は
どういう意図だったの、
彼女に依存する。
フィクションとノンフィクションの狭間。どきどき。
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